教育における男女差別

教育における男女差別についてのフェミニスト行動派の活動です。

1.年表

2012年

7月
 [8日 『南方都市報』、一部大学・一部専攻の大学入試の合格ラインの男女差別を報じる(その後、他紙も報じる)]
8月
 (9日 大学入試の男女差別について、黄溢智と呂頻、教育部に「2012年の大学入試において、教育部は、どの大学のどの専攻の男女の採用比率の制限を批准(承認)したのか? その根拠は何か?」という点について情報公開申請)
 19日 広州の文塔前の広場で、大学入試の男女差別に抗議して男女で高さの異なるハードルを叩き壊すパフォーマンスアート(12人の女子大学生ら)(動画)
 [23日 教育部、黄溢智と呂頻に対して、「国家の利益」の名の下に「一部の特殊な職種またはポスト」での男女別採用を容認する回答]
 (28日 北京衆沢女性法律相談サービスセンター、教育部に対して、「一部の特殊な職種またはポスト」とは何か、などについて情報公開申請)
 30日 広州の文塔前の広場で、4人の女性が坊主頭になるパフォーマンスアートで教育部の回答に抗議(坊主頭は「教育部の回答はゼロに等しい」「「『特殊な』専攻とは何かを明らかにせよ」という意味。4人は、梁小門[華南理工大学3年、20歳]、李麦子[NGOで仕事、23歳]、太陽[商業事務、21歳]、肖美麗[自由業、23歳])(動画はこの中)
 31日 北京でも、3人のNGO活動家が、坊主頭の写真を公表(熊婧、小鉄、呂頻)(動画)
10月
 [15日 教育部、3つの類型の専攻を挙げて男女差別を正当化する回答]
 17日 李麦子、教育部に対し、男子学生が多い専攻で男子学生の合格ライン上げたことがあるかについて情報公開申請
 (19日 北京衆沢女性法律相談サービスセンター、教育部に対して建議書[反論])

2013年

2月
 28日 広東省入試委員会の前で、中学生の制服を着た女子学生数人が、大学入試の合格ラインの男女差別に抗議して、教科書を焼いて焼き芋を作った方がましと訴えるパフォーマンスアート(発起人―大学の新入生の郭青。小李も参加)。
3月
 27日 広州市真光中学の「淑女クラス」開設計画に対して、同校の校門前で、スカートを履いた男子学生がセーターを編むなど、6名の学生が抗議活動(華南理工大学の梁さんなど)。
4月
 [北京外国語大学など北京の3大学、合格者を男女別に決めるのをやめて合格ラインを同一にする。他の多くの大学も、小語種(英語以外の外国語)専攻に関しては、合格ラインの男女差別を改める]
7月
 16日 「光頭姐」がデザインされたTシャツを着た5人の女性が、教育部の前で、「小語種」以外の男女の合格ラインの差別もなくすようプラカードを掲げて訴えるとともに、同部に書簡を出す。3人の女性(猪西西、肖美麗、小鉄)は、自分が卒業した大学の入試の男女差別を撤廃するように求める書簡をそれぞれの母校に出す。
8月
 15日 女性メディアウォッチネットワーク「女子学生に平等を返せ――2013年『211』プロジェクト学校学生募集性差別報告」
9月
 1日 大学入試の男女差別問題について、昨年坊主頭で教育部に抗議した5人の若い女性が、教育部の規定に違反している11大学を連名で教育部に通報する書簡を出す。女性弁護士11人は、教育部に対して、「女子学生を差別するこれらの大学の学生募集規定を承認したのか否か。もしそうならばその根拠を出す必要がある。そうでないなら、教育部は相応の処罰をするべきである」という情報公開申請。

2014年

3月
 8日 鄭州の女子大学生・小常とその他の都市の8名の女子大学生、教育部門に、小中学校の教科書のジェンダー不平等の是正求めて、パン・カーネーション・教科書・建議の手紙を送る
10月
 10日 女性メディアウォッチネットワーク、「中国有名大学学生募集性差別地図及び調査報告」発表、27省66校「211大学」に性差別があることが明らかに。報告起草者・李芙蕊、教育部に建議の手紙出す。
 14日 女子大学生・黄葉韵子、大学の学生募集の男女差別に改善が緩慢すぎることについて、教育部長に手紙で是正訴え。

2015年

11月
 福建省教育試験院の公式サイト、同省は、2015年初めて師範の男子生徒に無料の教育の試行をし、500名の男子生徒を入学させたと述べる。
 23日 微博アカウント「女権行動派很好吃」は、「福建の教育部門に師範の男子生徒の無料教育政策を取り消すよう訴える」に名を連ねることを呼びかけ、数日の間に1700人あまりが応じる。
 26日 張累累、福建省教育庁に対し、1.福建の師範の男子生徒の無料教育の試験的政策をした法律的根拠、2.教師の性別構成と教育の質に相関があるという科学的根拠と報告について情報公開を申請。

2.関係ブログ記事

2012年7月:「一部大学・専攻の入試合格ラインの男女差別に対する批判高まる」(2012/07/24)
2012年8~9月:「大学入試の男女差別に対する抗議活動つづく――差別を正当化する教育部を批判して、坊主頭になるパフォーマンスアートも」(2012/09/25)
2012年10月:「教育部、大学入試の男女差別について、外国語専攻などの専攻名を挙げつつ正当化――女性団体はすぐ反論」(2012/10/23)
2013年1~7月:「大学入試の外国語専攻の合格ラインの男女差別は撤廃、残る警察・航海専攻などの差別に女性たちが抗議」(2013/07/23)
2013年8~9月:「大学入試における男女差別の現状とそれに対する批判・抗議」(2013/11/30)
2014年3月:「8都市の女子大学生、教育部長に小中学教科書の性差別的内容の是正求める建議の手紙」(2014/06/08)