弾圧

フェミニスト行動派などに対する弾圧です。()を付けているのは、直接、行動派に対する弾圧ではありません。

1.年表

2012年

2月
 26日 北京の徳勝門のトイレで男子トイレ占拠をしようとしたところ、警官10人と警察車両3台によって阻止される。また、後の他のトイレでのアクションの後、近くのホテルに軟禁される。
 27日 「男子トイレ占拠」の語では検索ができなくなり、次は鄭州で活動を計画しているという情報も新浪微博から削除される。

2013年

8月
 17日 広州でのジェンダー平等活動グループの「herstory maker行動力育成夏令営」(16日~20日)、当局の圧力によるホテルの部屋の提供拒否により、ゲリラ的に場所の移動を余儀なくされる。

2014年

11月
 13日 バンコクでのアジア太平洋地区「北京+20」NGOフォーラムに出席しようとした鄭楚然、警察に出国を阻止される。

2015年

3月
 6~7日 李婷婷(李麦子)・武嶸嶸・韋婷婷・王曼・鄭楚然(のち女権五姉妹と呼ばれる)らが7日に公共交通での痴漢防止キャンペーンを計画したことにより「挑発してトラブルを起こす(尋衅滋事)罪」の疑いで刑事拘留(~4.13)。

 24日 警察、北京益仁平センターの事務所を捜索し物品を押収。
 この月、サイト「性別平等網」と掲示板「女性就業論壇」、閉鎖させられる。
4月
 13日 女権五姉妹、「取保候審」により保釈される。
 14日 外交部の報道官、北京益仁平センターには「法律違反の疑いがあり、処罰するだろう」と述べる。
 16日 趙思楽、香港行きを阻止される。
 24日 武嶸嶸、警察に呼び出されて8時間にわたって尋問され、心身ともにボロボロに。
5月
 29日 杭州蔚之鳴、閉鎖を宣言。
6月
 (18日 広州市番禺区民政局、広州市番禺区向陽花ソーシャルワークサービスセンターに対し、登記取り消しの行政処罰聴証告知書。)
7月
 9日 人権派弁護士に対する大弾圧:以後のべ300人以上を拘束、王宇は国家政権扇動転覆罪の疑いで後に逮捕。
11月
 (25日開催予定のジェンダー暴力反対をテーマにした「姦:ジェンダー暴力の傷害の文化的符牒――2015中国当代芸術招待展」、開催前日に中止させられる。)
12月
 (3日 広東省広州市・仏山市の労働者の権利の問題に取り組んでいたNGOの代表や職員が警察に連行され、連行されたり行方がわからなくなった人数は25人を超えた。)

2016年

1月
 (29日 北京衆沢女性法律相談サービスセンター(もと北京大学法学院女性法律研究・サービスセンター)、当局の圧力により、1月いっぱいで閉鎖すると発表。)
3月
 末 微博アカウント「女権行動派更好吃」が抹消される(→4月13日、「女権行動派吃不完」アカウント登録)。

2017年

2月
 20日 微博アカウント「女権の声」、国家の法律法規に違反したとして、30日間発信停止に(その際削除されたのは14日発信の、米国で反トランプデモの際、国際女性デーにストライキが呼びかけられたとの報道)。
 21日 微博アカウント「還女生平等」封鎖される。
3月
 8日 微博アカウント「女権の声」、藍V認証(機構・企業・メディアなど向け)を取り消される。
5月
 17日 張累累と肖美麗、警官に広州からの引っ越しを命じられる。
6月
 22日 郭晶・鄭楚然・熊仔、警察から張累累と肖美麗との関わりを理由に引っ越しを命じられる。
 27日 郭晶・鄭楚然・熊仔の家に警官らが来て、消防検査を口実にして捜索。
11月
 郭晶・鄭楚然・熊仔、警察から圧力をかけられた大家に広州からの引っ越しを命じられる。

2018年

3月
 8~9日 微博・微信アカウント「女権の声」、削除される。
 16、23日 人気サイト「酷玩実験室」、「女権の声」と鄭楚然を誹謗中傷。
 29日 鄭楚然、酷玩実験室を名誉棄損で広州市越秀区人民法院に訴える。

2.関係ブログ記事

2013年8月:「ジェンダー平等活動グループの合宿に対する当局の妨害と『herstory maker青年女性行動力育成計画』」(2013/08/26)
2015年3月:「国際女性デー直前に中国の若いフェミニスト活動家10人逮捕、5人が今も釈放されず」(2015/03/12)
2015年3月~4月:「拘留中のフェミニスト活動家5女性の状況、国内外の支援運動、弾圧の背景など」(2015/04/04)
2015年4~5月:「フェミニスト活動家5女性の釈放とその後の困難、闘い、弁護士によるセクハラ」(2015/05/13)
2017年1月~6月:「自作の痴漢反対ポスターを身につけて街頭や地下鉄・バス内で見せる全国各地のフェミニストのアクション」(2017/06/19)
2017年6月~7月:「中国における女性専用車両導入とフェミニストによる批判」(2017/09/14)
2017年6~8月:「反痴漢アクションに対する弾圧強化の一方で、公的機関による反痴漢ポスター登場」(2017/10/02)
2018年3月:「中国最大の影響力を持つフェミニズムアカウント『女権の声』抹消とその後の『女権の声』に対する誹謗中傷」(2018/04/12)