公共トイレの男女便器比率

公共トイレの男女便器比率の不公平の是正を求めるフェミニスト行動派の活動です。

1.年表

2012年

2月
 19日 広州市越秀公園の正門前の公共トイレで、6人の女子大学生(発起人:李麦子・鄭楚然ら+1人の男子大学生が、男子トイレ占拠のパフォーマンスアート(動画)
 26日 北京駅の近くの公共トイレで、10人あまりの女子大学生(李麦子、天津師範大学から応援に来た男子大学生含む)が、男子トイレ占拠のパフォーマンスアート
 29日 鄭州市人民公園の公共トイレで、11~12名の女子大学生(発起人: 張亜楠[鄭州の大学の学生])が、男子トイレ占拠のパフォーマンスアート
3月
 4日 南京市の秣陵路付近の公共トイレで、10人あまりの女子大学生が男子トイレ占拠のパフォーマンスアート
 7日 成都市の路地の公共トイレで、4人の女子大学生が男子トイレ占拠のパフォーマンスアート
 8日 福州市のマクドナルドのトイレで、会社員の女性が1人で、男子トイレ占拠のパフォーマンスアート
 8日 武漢市の広場の公共トイレで、20名あまりの女子大学生(組織者:張甜[中南財経政法大学大学の院生])が、男子トイレ占拠のパフォーマンスアート
 18日 西安市の鐘楼地下通路の公共トイレで、8人の女子大学生と9人の男子大学生(発起人:夏媛[西安の大学の3年生])男子トイレ占拠のパフォーマンスアート
 18日 蘭州市の中山橋東側の公共トイレで、女子大学生(記事中に「数人の若い女性が男子トイレの『門番』をした」という記述あり)が、男子トイレ占拠のパフォーマンスアート
5月
 20日 杭州西湖音楽祭で、杭州外国語大学と浙江大学の女子学生(組織者・呉靖怡)が男子トイレ占拠のパフォーマンスアート
8月
 20日 広州市都市管理委員会前で、区佳陽・李麦子・鄭楚然ら16人の若い女性(主催-黄靖)が、便器の模型を使ったパフォーマンスアート、さらに都市管理委員会への手紙により女子トイレ増設を訴える→10月23日付で、それなりに丁寧な返答。
10月
 1日 全国9都市の公共トイレの男女便器比率の調査を開始。
11月
 19日(世界トイレの日) この日の前後、12の師範大学*の女子学生、女子トイレ増設を要望する手紙を各大学の学長に送る(学内のトイレ調査をした場合も)(*北京師範大学―鄭[3年生]、天津師範大学―艾智慧[仮名、3年生]、河南師範大学―文怡、広州第二師範大学、華中師範大学―樹葉[仮名]、信陽師範大学―「懶羊羊」、杭州師範大学―夏嘉蔚、呉[看護専攻]、重慶師範大学、江西師範大学、西北師範大学、陝西師範大学―王、新疆師範大学)。

2013年

2月
 (24日 衛生部「公共トイレ衛生基準」(意見募集稿):男女の便器の比率を従来の1:1~2:3から1:2に。)
7月
 8日 性別平等工作組、「9都市公共トイレ男女便器状況調査報告」発表:どの都市も男性用便器の方が多いことを明らかにし、男女の便器比率を1:2にする強制的な規定を要求。
10月
 28日 山東済南大学の女子学生・凌甜、山東省の大学101校の学長に手紙を出して、女子トイレを増やして、女子学生のトイレ難を解決するよう訴える。
11月
 19日 (世界トイレの日) 13都市(北京、ハルピン、上海、広州、武漢、西安、成都、蘭州、杭州、汕頭、昆明、鄭州)で、女子大学生ら、ケンタッキーとマクドナルドにユニセックストイレの設置を求める建議の書簡を出す(前週の末にはそれらの店舗の門前で「私たちにはもっと多くのユニセックストイレが必要だ」というパネルを掲げた(発起人:李麦子)。

2014年

2月
  末 100人余りの女子大学生や若い女性、300人余りの全人代の女性代表に対して、郵便やメールで女性便器不足の問題を取り上げるように訴える(発起人・李麦子)。
11月
 19日(世界トイレの日) 李麦子、12都市の23名の大学生と設計家といっしょに、住宅・都市農村建設部と各地の住宅・都市農村建設委員会に手紙を出して、「都市公共トイレ設計基準」を改正して、男女の便器の比率を1対2にし、かつそれを強制的な規定にすることを求める手紙

2015年

2月
 154人の女子大学生や若い女性が、全人代の代表や全国政協の委員らに対して、女性用便器不足の問題を取り上げるように訴える。

11月
 19日(世界トイレの日) 李麦子、10余都市の人と連名で、観光地の女子トイレの比率を高め、ユニセックストイレの増設を求める書簡を国家観光局に出す。

2016年

5月
 4日 (青年節[五四運動を記念して定められた日])  8大学(陝西師範大学・遼寧師範大学・北京師範大学・広州大学・広州工業大学・南京財経大学・鄭州大学・汕頭大学)で、女子学生たちが各大学の学長に、女子トイレ増設を求める手紙を出す(呼びかけ人:陝西師範大学・在如。他に広州大学・蔡、北京師範大学・張雪莉、遼寧師範大学・燭子、南京財経大学・維尼ら。広州大学ではG点小組の4人[菜菜ら])。大学の学内や校門前で、手に「トイレの比率は2:1、そうでなければ女子学生は待ち切れない」と書いた紙を持っている写真も公表。

12月
 1日 住宅・都市農村建設部「都市公共トイレ設計基準」施行:女と男の便器の比率は3:2以上、人の流れが集中する地区は2:1以上。

2.関係ブログ記事

2012年2~3月:「女子大学生の『男子トイレを占拠する』アクション」(2012/03/20)
 「WANに『中国の女子大学生の「男性トイレ占拠」アクションと日本のメディア』掲載、および日本における女性用トイレ不足問題について」(2012/04/18)
2012年8~10月:「女性トイレの増設求める運動続く――『男子トレイ占拠』から8ヶ月」(2012/11/03)
2012年11月:「全国の12師範大学で女子学生が各学長に女子トイレ増設求める手紙」(2012/11/22)
2013年7月:「ジェンダー平等活動グループ、9都市の公共トイレの便器数の男女比の調査報告発表」(2013/07/16)
2013年10~11月:「世界トイレの日に、13都市の女子大学生らがケンタッキーとマクドナルドの各店舗にユニセックストイレ設置を求める手紙を出す」(2014/01/17)
2014年11月~2016年5月:「公共トイレの男女の便器数の不公平是正を求める運動の2014年以降の展開」(2016/07/15)